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夢のような世界

時代はまた昔に戻り、ロッテファンの少年が何に飢えていたかというと、それは「テレビ中継」であった。少年ゆえにそう簡単に球場には行けない、見るとすればテレビしかない、しかし、当時野球中継の9割は巨人戦、パ・リーグの試合など視聴率が取れないのだから仕方がない。NHKだけはパ・リーグの試合を月に1試合くらい流してくれた。ところが野球嫌いの父親である。チャンネルがその月に1試合に回ることはない。ファンになったチームの選手のプレーを映像で見ることが叶わないのである。
ラジオの場合はセ・リーグの試合が雨で中止になった時に予備として中継されることがたまにあった。これとて、確率からするととても低い。試合後のダイジェストではあるが、全試合を平等に扱ってくれる「プロ野球ニュース」が登場した時はフジテレビの方角に向けて深々と頭を下げたものである。

しかし、それが逆に想像力をたくましくしていった。僕は選手名鑑と新聞のスポーツ欄を見ながらすべての試合の勝敗をノートに記しては熱い思いを昇華させていた。

ファンも当然少なかった、中学、高校時代は身の回りには皆無であり、当時はロッテファンなどと言えば「変な人」と思われ公言できなかった。

大学に入り初めて「同士」と巡り合い、喫茶店の片隅で周りに聞こえぬよう小声でロッテの話をする様などはまさしく「隠れキリシタン」の密会のようなものであった。
川崎球場にも出かけるようになったが、ひどい時は本当に100人くらいの観客なのだ、有名な外野での流しソーメンの映像がそれを物語る。

さて、時は流れ、ロッテも千葉に移転して次第に人気チームになっていった。そして、少年も社会人となりやがて家庭を持つようになった頃、画期的な出来事が起こる。CS「スカパー」の登場である。
とにかく試合の中継に飢えていた僕にとっては夢のような世界であった。何しろ月に3000円ほど払えばすべての試合を見ることが出来るのである。今まで毎日納豆だけで過ごし、月に一度だけサバの味噌煮を食べていた少年が、毎日寿司とステーキが食卓に並ぶようなものである。見ただけでおなかがいっぱい、芥川龍之介の「芋粥」の気分だ。

そして、さらに時代は進化し、先の「パ・リーグTV」に到る。ライブはおろか終わった試合まで全て再生できる、まさに「満漢全席」状態なのである。
今のロッテは人気チームとなり、球場が満員になることも珍しくなくなった、まさしく「隔世の感」を覚える。そんな思いで毎日ネットを開く。


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